一般社団法人 鉄道文化連結会は蒸気機関車C58形114号機を恒久的に保存維持し、
蒸気機関車と共にあった人々の大切な歴史を語り継ぐ為に2023年11月1日に設立した非営利活動法人です。
また蒸気機関車整備にあたり車両管理者である大崎市と管理協定を締結し、
鉄道保存管理の主力団体として活動しております。
法人名 一般社団法人 鉄道文化連結会
法人設立 2023年11月1日
代表理事 大場 正明
理事 岡本 一路・大江 俊一郎
監査役 井手 富士雄
●法人シンボルについて
法人の傘下のもと、性格の異なる鉄道保存会が主な活動を担っております。
「陸羽東線シゴハチ歴史保存会」ではSL保存運動で得られた広域的(グローバル)団体として。
「岩出山城山SL保存会」ではSL保存地域としての地脈を活かした地域的(ローカル)団体として。
お互いの強みを連携させた”グローカルなSL保存活動”を行っております。
陸羽東線シゴハチ歴史保存会
●線路のようにどこまでも繋がる「広域的活動」によるSL保存活動団体
陸羽東線シゴハチ歴史保存会は、2020年に蒸気機関車C58形114号機の解体方針が
発表された際に保存継続を求めSL保存運動を展開。全国の鉄道ファン有志との情報網を拡大し、
2024年に行われたSL修繕の際には全国からの技術力を集結させて修繕作業を行いました。
保存会員数:26名(2024年12月現在)
所属会員エリア:宮城県・新潟県・東京都など
所属会員年齢:10~70代
入会費:無料(必要に応じ臨時徴収あり)
●鉄道ファンが多い保存会です。
●現役鉄道員、元鉄道資料館学芸員など様々な「鉄」が在籍しています。
岩出山城山SL保存会
●SL保存地域として地域を繋げる「地域的活動」によるSL保存活動団体
”このSLを長年見てきた地域に生きる人間としてSLを守っていきたい”として
『岩出山城山SL保存有志の会』を2022年に結成。陸羽東線シゴハチ歴史保存会と
協力連携しながら共にSL保存運動の機運を高め、主力となってSL存続署名活動を展開。
2024年に行われたSL修繕の際には地場の人々を結集して修繕作業を行いました。
保存会員数:約80名(2024年12月現在)
所属会員エリア:宮城県大崎市岩出山・古川など
所属会員年齢:10~70代
入会費:1世帯1,000円(年額)※未成年無料
●地域の方々が多い保存会です。
●地域のネットワークでSLを守ります。
各会へのご入会を希望される方はお問合せフォームよりご連絡ください!
一般社団法人 鉄道文化連結会 代表理事
大 場 正 明
宮城県大崎市古川在住ですが出身は同じ陸羽東線で繋がっている山形県最上町赤倉温泉駅前です。今も昔も陸羽東線を走る列車を見て育ち、物心ついた頃から蒸気機関車が大好きな人間として現在でもその勇姿を求めて全国の蒸気機関車たちを追いかけて参りました。
その迫力ある勇姿に“見た目としてのカッコよさ”を感じる一方で、”戦前生まれの祖父母が生きた時代と共にあったSL”という想いが強くありました。実際に私の祖父は海軍の兵隊さんとして蒸気機関車の引く列車に乗って出征しましたが米軍機の猛攻に遭い艦は沈没、不幸中の幸いにも命は助かりましたが、帰郷する際に乗り込んだ蒸気機関車の貨車には共に出征した同郷の友人の姿はありませんでした。戦中、米軍機の攻撃にあった蒸気機関車もありましたので、同じ時代にあった両者の境遇を考えた時、いつしか「大好きな蒸気機関車を通じて平和の尊さを次世代にも伝えていきたい」と願うようになりました。
皆様も戦災遺構や震災遺構と対面したとき、その「人が作ったもの」を通じて『人の命の記憶』を感じることがあるかと思います。人はいつしか亡くなりますが、人が作ったものはその記憶と共に今を生きる私たちの手で次世代に残していくことはできます。戦争の記憶、戦後復興の記憶、家族と共に乗ったSLの記憶、家族で見てきた公園のSLの記憶。それぞれの時代にそれぞれの人々のかけがえのない記憶が“時代の証人”とも言われる蒸気機関車の中には存在しており、だからこそこのSL保存活動は単なる見た目だけの修繕整備だけではなく、過去から私たちが生きる現代、そして未来へ続く記憶の物語として皆様と共に作り上げていきたいと願っております。
【プロフィール】
1987年12月 山形県新庄市にて生を享け、羽前赤倉駅前を故郷に持つ。古川在住。
2005年11月 全国高等学校パソコン甲子園デジタルコンテンツ部門全国優勝(審査委員長 松本零士氏)
2010年4月 小牛田駅開業120周年・美里町観光写真コンクールJR東日本小牛田駅長賞
2017年11月 陸羽東線全線開業100周年記念・最上町鉄道写真コンテストJR東日本新庄駅長賞